今年の自由曲の流行は?東海吹奏楽コンクール2016レポ
2016.09.08
みなさんこんにちは!
今年も東海吹奏楽コンクールのすべての部門が終了しました。
各団体、それぞれの想いがあったと思いますが、いかがでしたでしょうか?
ふと毎年思うことなんですが、たくさんコンクールを見ていると、何度も同じ曲を耳にすることってありませんか?
誰かが仕組んでいるわけでもないだろうし、新曲でもないのになぜか流行る曲がある。
今年はいったいどんな曲が流行っていたんでしょうか?
そこで今回は、データが入手できた愛知県・静岡県・三重県・福井県・東海大会のデータ(全大会の一部のみ)をもとに、
流行曲の修正を行ってみました!
中学版、高校版と集計してみたのでご覧ください。
それでは早速どうぞ!
目 次
【中学校】東海吹奏楽コンクール 自由曲の流行曲
中学校B編成
第1位 梁塵秘抄(りょうじんひしょう)~熊野古道の幻想~ / 作曲 福島弘和
(7団体)東員町立東員第一中学校 / 清水町立南中学校 他
第2位 元禄 / 作曲 櫛田 胅之扶
(6団体)鈴鹿市立鈴峰中学校 / 富士宮市立芝川中学校 他
第3位 マードックからの最後の手紙 / 作曲 樽屋雅徳
(5団体)津市立豊里中学校/松阪市立嬉野中学校 他
第3位 ファンタスマゴリア / 作曲 阿部勇一
(5団体)沼津市立愛鷹中学校/沼津市立沼津第一中学校 他
第5位 沢地萃 / 作曲 天野正道
(4団体)沼津市立愛鷹中学校/沼津市立沼津第一中学校 他
1位は梁塵秘抄!和太鼓や鈴などの楽器を使用する、とても日本的で素敵な曲ですね!
トリッキーな旋律の曲は少なく、どちらかというと壮大でメロディーを聴かせる曲が多いのかなと感じました。
B編成の流行5曲、作曲者がすべて日本人というのも面白いですね。
中学校A編成
第1位 歌劇「道化師」より / 作曲 R.レオンカヴァッロ
(6団体)春日井市立松原中学校 / 田原市立田原中学校 他
第2位 斐伊川に流るるクシナダ姫の涙 / 作曲 樽屋雅徳
(5団体)春日井市立南城中学校 / 三島市立三島北中学校 他
第3位 マードックからの最後の手紙 / 作曲 樽屋雅徳
(4団体)犬山南部中学校 / 知多市立知多中学校 他
第3位 交響的断章 / 作曲 V.ネリベル
(4団体)浜松東部中学校 / 明倫中学校 他
第3位 歌劇「トゥーランドット」より / 作曲 G.プッチーニ
(4団体)蒲郡市立蒲郡中学校 / 武生第一中学校 他
1位は歌劇「道化師」より でした。
交響的断章が流行曲にランクインしてくるあたり、A編成を感じますね‥
マードックはA編成B編成問わず、人気があるようですね。
【高等学校】東海吹奏楽コンクール 自由曲の流行曲
高等学校B編成(※愛知は除く)
第1位 ファンタスマゴリア / 作曲 阿部 勇一
(3団体)津高等学校 / 若狭高等学校 / 三重県立津高等学校
第1位 マードックからの最後の手紙 / 作曲 樽屋雅徳
(3団体)四日市商業高等学校 / 敦賀気比高等学校 / 三重県立四日市商業高等学校
第3位 カルカソンヌの城 / 作曲 広瀬勇人
(2団体)高田高等学校 / 宇治山田商業高等学校
第3位 ティル・ナ・ノーグ~幻影の島~ / 作曲 樽屋雅徳
(2団体)いなべ総合学園高等学校 / いなべ総合学園高等学校
第3位 想ひ麗し浄瑠璃姫の雫 / 作曲 樽屋雅徳
(2団体)勝山高等学校 / 福井商業高等学校
第3位 白磁の月の輝宮夜 / 作曲 樽屋雅徳
(2団体)美方高等学校 / 静岡県立静岡農業高等学校
高等学校A編成
第1位 ミュージカル「レ・ミゼラブル」より / 作曲 C.M.シェーンベルク
(3団体)菊里高校 / 四日市西高等学校 / 瑞穂高校
第1位 ラ・フォルム・ドゥ・シャク・アムール・ションジュ・コム・ル・カレイドスコープ / 作曲 天野正道
(3団体)金津高等学校 / 春日井高校 / 丹羽高校
第1位 ラッキードラゴン~第五福竜丸の記憶~ / 作曲 福島弘和
(3団体)江南高校 / 春日井南高校 / 日進西高校
第1位 歌劇「トゥーランドット」より / 作曲 G.プッチーニ
(3団体)四日市南高等学校 / 成章高校 / 名東高校
まさかの同数が4団体!
5位以下は相当な数になってしまったので、割愛いたします。
やはり高校となると、それほどまでに自由曲に幅があり、各校様々な考えの元選曲していることがわかりますね。
大会中、演奏された回数が多い作曲家ランキング
曲自体もそうですが、人気の作曲家っているんでしょうか?
…いるんですね。
正直調べてみてびっくりしました。
あまりに偏っています。
ランキング5位はこちらです!
演奏された回数が多い作曲家
第1位 福島弘和 先生 58回
梁塵秘抄~熊野古道の幻想~/ラッキードラゴン~第五福竜丸の記憶~ など
第2位 樽屋雅徳 先生 52回
マゼランの未知なる大陸への挑戦/斐伊川に流るるクシナダ姫の涙 など
第3位 天野正道 先生 30回
ラ・フォルム・ドゥ・シャク・アムール・ションジュ・コム・ル・カレイドスコープ/平田幻想 など
第4位 八木澤教司 先生 21回
インカの聖なる渓谷「ウルバンバ」/眩い星座になるために…
第4位 広瀬勇人 先生 21回
森の詩/カルカソンヌの城 など
すごい集中してますね‥。
福島先生58回ですって‥。
今回調べられたのは、東海地域の一部になります。
それでもこれだけ演奏されているってことは、全体ではどれくらいだったんでしょうね。
毎年に夏になると、上記の先生方の曲が、毎日どこかのホールで演奏されてるってことになりますね!
まとめ
毎年気になっていた自由曲の流行。
調べてみると、意外なことが多くて楽しいですね!
傾向としては‥
流行曲は中学生の部でかなり起こる
A編成の方が技巧的に難しい(速い?)曲が多い
マードックはどの部門でも人気
日本人の作曲家の曲が多い
とくに福島先生、樽屋先生は異常
ということがわかりました。
2016年度版は以上です!
なかなか面白かったので、また来年も集計してみたいと思います!